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性感染症外来
今、若い人たちのあいだにクラミジアや淋菌などの性感染症が広がっています。エイズも日本では増加の一途をたどっています。
一般的に性病といわれる、STD(性感染症)は性行為による感染症のことで、HIV・梅毒・淋病・クラミジア・尖圭コンジローム・ヘルペス・トリコモナスなどが代表的です。この病気は男性も女性も感染しますが、女性の場合は男性よりも症状が重くまた不妊症や流産、早産を起こす事もあります。
HIV(AIDS:後天性免疫不全症候群)
HIVは感染2~4週間後に発熱、頭痛、咽頭痛、発疹、関節炎などカゼのような症状がみられることがありますが、これらの症状はすぐに消失します。その後、無症状のまま数年から十数年の長い潜伏期間が続きます。この間、体内でウイルスが増殖し、免疫システムが徐々に破壊されていきます。やがて免疫力の低下とともに発熱、体重減少、下痢などの様々な症状があらわれます。 さらに進行するとカリニ肺炎、結核のような様々な病原体による感染症や、カポジ肉腫などの悪性腫瘍を併発します。この段階をエイズといいます。 現在においてその治療法は見つかってませんが、様々な薬で、発病を抑えることが可能です。
梅毒
梅毒は細菌感染症の一つで、主な症状として、初期段階に赤くて固いはれ物ができ、約3ヶ月後にその赤みが全身に広がり、さらに進行すると、ゴム腫などの皮膚症状があらわれます。現在においては、早期に発見して治療を行えば完全に治る病気です。
淋病
淋病は細菌感染症の一つで、男性に尿道炎などの激しい痛みを伴う膿の排出が起こる病気です。また、女性においては、症状があまり無く、進行すると膿のようなおりものがでたりします。さらに、進行すると子宮内膜炎や卵管炎や腹膜炎を引き起こすこともあります。現在においては、早期に発見して治療を行えば治る病気です。また、治療が遅れると、不妊症の原因になったり、手術が必要になる場合があります。
クラミジア
クラミジアは細菌感染症の一つで、この病気も男性には排尿痛などを伴う尿道炎を起こす病気ですが、女性には自覚症状が出にくいのが特徴です。女性が感染しそのまま進行すると、子宮頚管炎を起こし、またさらに進行すると、卵管炎や腹膜炎を引き起こし、不妊症となる場合があります。この病気も早期に発見して治療を行えば治る病気です。
尖圭コンジローム
尖圭コンジロームはウイルス感染症の一つで、症状は、かゆみのないイボ(腫瘍)が単発または多発し、カリフラワー状になることもあります。また、この病気は母子感染の危険性もありますので、出産前の治療も必要です。この病気の治療法はレーザー治療・冷凍手術・薬物療法・外科手術などです。この病気は再発の可能性があり、その度に治療が必要になります。
ヘルペス
ヘルペスはウイルス感染症の一つで、初感染では水泡が出来、それが潰れて潰瘍になり激しい痛みを伴います。治療法は薬物療法です。この病気も再発の可能性があり、その度に治療が必要です。また、女性の場合はお産の時に発病している場合は、母子感染の恐れがありますので、帝王切開が必要になることがあります。
トリコモナス
トリコモナスはトリコモナス原虫による感染症です。男性はまったく無症状で、女性は黄色い臭いの強いおりものとかゆみを伴う病気です。この病気は早期に発見して治療を行うことで完治します。治療法としては、薬物療法です。